よくフランスのシェフやパティシエが「美味しいフィナンシェを作るコツ」によくこの3つのポイントが上げられます。
1)質のいい材料を選び使うこと。
卵の産地にこだわったり、お砂糖や薄力粉、アーモンドプードルにこだわったりも面白いですが、まずはバターから始めたいところです。因みに「フィナンシェ倶楽部」の初回イベントでもバターの産地、発酵・無発酵、有塩・無塩などにこだわり、中でも産地はフランス産発酵バターのエシレ、北海道の日高バター、「ミルクを食べる乳酪バター」の異名があるニュージーランド産バター、そして国産のカルピス発酵バター(無塩)など違えたバターで焼き上げ、その香り、風味、食感や味わいの違いを感じ楽しみました。
2)高温にしたオーブンで短時間に焼き上げる。
望ましい焼成時のオーブン温度は180℃~200℃ほどで(オーブンの違いで適温は+-10℃ほどの誤差ありですが)、この中で焼き上げると比較的表面はカリッとして、それでいて中はしっとり焼き上がります。ふっくら感にはベーキングパウダーも足したり、しっとり感には添加物を極力避け、はちみつやメープルシロップを加えるという方法もあります。
3)室温に調和させた卵白を準備する。
材料自体の温度を調和させることは、バランスのいい生地を作るということで、この基本ともなる作業はとても大切な作業です。その適温は赤ワインを飲む時にもよく言われる常温、それは快適な温度の指標、室温(ルームテンパラチャー)なのです。夏場では25~28℃(湿度45~60%)、冬場なら18~22℃(湿度55~65%)が適温と言われていますが、あくまでも参考数値として、それぞれの環境下での適温を探してみてください。